ドライバーの視界を遮らない「吊り下げ固定」が特徴:タブレットダッシュホルダー
車内にタブレットがあると、カーナビ用途はもちろんBGM再生や渋滞中の暇つぶしなど、カーライフは驚くほど快適になる。
スマホを充電しながら代用するケースも多いとは思うが、やはりタブレットの画面の快適さには及ばない。そんな大画面タブレットを、ドライバーの視界を遮らないよう車内に設置できるホルダーがこちらです!
パッケージの中にある亀の甲羅のような商品の形状だけを見ると、正直、何にどう使うものなのか想像できないかも……。
パッケージ右上のキャッチコピーでは「強力吸着吸盤」と「吊り下げ固定方式」が大きくうたわれている。
適合するタブレットは、高さ15~20cm、重量800gまで。「厚み2.5mm」は「2.5cm」の誤記としか考えられないが、皆さん大人でしょうから突っ込まず生暖かく見守ってほしい。
スタンド本体は、やはり亀の甲羅のように見える。その他、固定位置の吸着が悪い時に使用する両面テープ付きのメタルプレートと、高さ調整用のラバーグリップ、ダッシュボードとの隙間を埋める保護スポンジ(2つ)、六角レンチが同梱されている。
では、さっそく車内に設置してみよう。まずは吸盤の保護フィルムを剥がして……
最近の車載ホルダー製品では定板になりつつある「吸着シリコン素材+吸盤」という仕組み。吸盤の上にあるレバーで簡単に真空状態が作れて一発で固定できる。
位置を決めたら、上から吸盤を押さえるように押し付けつつレバーを動かして固定する。
甲羅の中心にあるスライドボタンを押すと、ホルダーを咥えた亀の首のようなパーツを引っ張り出すことができる。
亀が咥えているホルダー部分は、側面のボタンを押して高さを調整できるようになっている。
ボタンによる高さ調整とは別に、上部ラバーグリップの内部にバネが仕込まれており、約1cmほど可動してタブレットを挟み込んで固定できる。
このような仕組みでタブレットを挟むことを想定しつつホルダーの位置を決めて、付属の六角レンチで仮固定する。
可動式ラバーグリップの反対側は、押さえのためのラバーがついているが、この部分には充電用のケーブルが来る事を想定してケーブルを通すための穴が開けられている。
この穴は明らかにGALAXY TabやiPadの専用コネクタを意識してサイズが決められているようで、ほぼぴったりな平たい形になっている。平たくない円形の電源コネクタは入らないものもあるので、その場合は多少左右に逃がして穴の外で固定する形になる。
ということでドライバーの視界を遮らず、もっとも使いやすそうな配置と思われる7インチタブレットの横長設置が完成だ!
なお、亀の首とホルダー本体の接続部は、このように縦方向にスライドして高さを調整できる。
回転や縦スライド等、首部分の可動する機構のおかげで縦方向に向けるのも簡単だし、高さ調整もかなり自由度が高い。
また、甲羅の内側にはケーブルを通すための溝が切られているので……
このような使い方でも、タブレット周辺のケーブルをスッキリと取り回し可能。ちなみにこちらは、モトローラの10.1インチタブレット「XOOM」をオフィスで設置してみたところ。机上スペースを節約できるこんな使い方にもぴったりだ。
前後左右の調整や球を挟み込む形の首の固定方法、スライド機構など、角度や位置の自由度が高いのも使い勝手が良い。強いて難点を言うなら、タブレットを挟み込む部分が中央付近の数cmで固定されている事と、端末を挟み込める調整幅が15~20cmに限られていることだろう。例えば、7インチタブの短辺は短すぎるので縦設置のみ、10インチタブの長辺だと長すぎるので横設置のみになるなど、挟み込む向きと位置が限定される。購入前には中心付近に端子やボタンがない状態で設置できる事の事前確認をお忘れなきよう。