超強力&簡単装着の車載ホルダー Any Grip2
星の数ほどある車載ホルダーだが、最近のトレンドはエラストマー素材による粘着ゲルと真空で吸着する吸盤を組み合わせた「ゲル吸盤」だろう。
この仕組みを、ダッシュボード側の固定にもスマホ側の固定にも取り入れたのがSPEXの「Any Grip2」だ。着実に改良を重ねつつ実用度を磨きあげた同社の自信作、試してみましたッ!
丸くて可愛いパッケージ。新開発!「PUSH PAD」が特徴らしいが、果たしてその実態は!?
中身はこんな感じ。同社のMobile fit TypeAでもお馴染みのゲル吸盤でダッシュボードに固定する。
Mobile fit TypeAと違うのは、スマホ側がゲルだけではなくゲル吸盤になっている点。粘着+吸着でより強力に固定でき、耐荷重は最大500gだ。
ゲル自体の粘着ぶりを試してみた。貼り付け面がツルツルならこれだけでも十分と思える強さだ。
側面から見ると、ボールジョイントをネジで締める構造は同じだが、Mobile fit TypeAより首振りの角度を広く調整できるよう、やや首が長めに改良されている。
では、さっそく車に装着しよう!位置を決めて貼り付けたらレバーを下げ、吸盤を真空にして固定する。
スマホ側のゲル吸盤の保護フィルムをはがす。こちらには真空にするレバーが無いのだが……
スマホの位置を決めて、前後からクッと押しこむとペコッと吸い付く。シンプル&超簡単だ!
幅が約8cmまでの端末なら、縦に装着して下部の押さえの内側に収まる。ケーブルの取り回しもいい感じ。
一番の特徴であるスマホ側ゲル吸盤の強さを試そうと思い前後に引っ張ってみたが、吸盤の適度な伸縮性もあいまって不意に外れる気配はナッシングだ!
横向きに取り付ける際は、下部押さえの上に乗せる形になる。最初は「点で支えるのは不安定では!?」とも思ったが、この設計なら端末側面のボタン類への干渉が最小限に抑えられボタン操作も可能な事に気づきナルホド!と膝を打った。
剥がす際は、背面に吸盤のフチから伸びるつまみがあるので、片手でここを持って逆の手でスマホを引っ張る。
7インチのタブレットを付けてみたが、この強度なら重さとのバランスに不安は感じられない。
7インチタブ装着状態の側面。吸盤の貼り付け位置がかなり下にあり、もしゲル吸盤でなかったら確実に不安を感じるところだが本商品なら十分な強度で安心だ!
2つのゲル吸盤とも、ホコリ等で粘着が弱くなったら水洗いで復活できる。メンテナンスも超簡単。
冒頭で比較した同社の「Mobile fit TypeA」は、超シンプルな構造でスマホまでなら十分な強度を備えているが、タブレットの固定には無理がある。その点、両方がゲル吸盤でガッチリ固定できる本製品なら、同様の手軽さのままで7インチ程度のタブまでは問題なく利用できる。もし、7インチよりも大きく重いタブレットを車載したいなら、若干装着の手間はかかるが10インチでも安心して装着できる「Any Grip」も選べる。SPEXさんは、ゲル吸盤ホルダーの玉手箱やぁ~!ヽ(´ー`)ノ