普段はUSBから充電し、緊急時には手回しでも充電可能! 手回し充電付きリチウムバッテリー
普段使いの時はもちろん、災害時や停電時のバッテリー切れは本当に困る。
音声通話ができない状況だとしても、インターネット経由でさまざまな連絡や情報収集に役立つのがスマホの利点だが、電池が切れてしまっては元も子もない。そんな時のために外付けバッテリーがあるわけだが、停電時、それすら切れてしまったら? そんな不安を解消する、手回し充電可能なバッテリーがこちらです!
メーカーはクオリティトラストジャパン。パッケージは非常にカラフルだ。要説明箇所が多いので個別に説明しよう!
「手回し充電付き」「最大通話時間 スマートフォン約10時間延長」と謳われている。10時間は安心の容量。「くり返し500回使用可能」は、この手のバッテリーとしては一般的なスペック。
「充電回数 携帯電話約3回分」とあるが、容量は3000mAhなのでスマホだと(機種にもよるが)2回前後といったところだろう。写真右側に、最大の特徴である「電源のない所でも発電可能」とある。
付属品一式。右上がバッテリー本体、左がUSB-Mini USB伸縮ケーブル、下段がMini USBから各種充電用端子への変換アダプタ7種類。
各種変換アダプタの内訳を、パッケージの印刷物と並べてみた。micro USB/iPhone・iPod/docomo・SoftBank3G/au/DS Lite/3DS・DSi LL・DSi/PSP 1000・2000・3000と幅広い。Mini USBは変換なしで充電できる。
バッテリ本体。マルチファンクションのボタンが1つと、4段階表示のLEDがある。
本体側面の端子類。Mini USB端子はバッテリ本体を充電(入力)するために使い、通常サイズのUSB端子は外部機器への給電(出力)用に使う。付属のケーブルを逆向きに付け替える事で充電も給電も可能。また、出力がUSB端子なので付属のアダプタで対応できない機器でもケーブルさえあれば給電可能だ。
本体背面には、折りたたみ式のハンドルがついている。
ハンドルを出したところ。手の大きさからサイズ感を確認してほしい。充電時の動きは、まるで小型のリールを使って釣りをしているような感じになる。
LEDの上にあるボタンを短く1回押すと、バッテリの残り残量を表示する。
付属のケーブル+micro USBアダプタでGalaxy S IIに接続してみた。
LED上のボタンを長押しするとスイッチON。給電が開始される。もう一度長押しで給電オフだ。
3000mAhで容量的には結構余裕がある。出力は800mAで、PCのUSB端子の規格である500mAより多めなのでそのぶん外部機器の充電も早くなる。アダプタ類の充実ぶりと4段階のLEDによる残量表示も、モバイルバッテリーとしては使いやすい。デメリットがあるとしたら、同容量のバッテリー製品に比べると発電機構とハンドルのぶん本体が大きくなっているという事だろう。
その手回し充電だが、パッケージに記載されている「3分回して2分通話」から考えると、おおむね通話時間の1.5倍の手回しが必要という事になる。フル充電の「最大通話10時間」を全て手回しで貯めようとしたら15時間回し続ける必要があり、これはリアリティがない。しかし、だ。それは大容量だからこその机上の論理であり、実際の緊急時に10時間ぶんの容量が必要なわけではない。15分回して10分話せれば、それで十分に救われるはずだ。
災害時の対策として普段から持ち歩く物が少し大きくなる事をどう考えるか。ちなみに本体重量は112g。筆者個人はカバンの中に入れておいて問題にならないレベルと感じるが、読者の皆さんはどうだろうか?